上宮(かみのみや)
神在月に全国から集った神様は出雲大社で人と人、男女など、あらゆる縁を結ぶ会議をします。
「出雲大社で」というので、なんとなく境内のお社を思い描いてしまいましたが、実は、神さまが話し合いをする場所は別にあったのです!
境内外に!
その場所がこの上の宮(かみのみや)です。
上の宮は出雲大社の摂社で、稲佐の浜から東に少し入ったところにあります。
(摂社とは本社の管理に属し、本社に縁故の深い神を祀った神社で、本社の境内にある場合もあります。)
このお社で『神議り(かみはかり)』(会議のこと)にかけて、男女の縁だけでなくいろいろな縁や、来年の収穫などについても決めるといわれています。
周りは一般の住宅がたっていて、とても静かで時がとまったような感じがしました。
「潮汲み」とおもてなし
「塩」は神様にお供えするもののひとつですが、私たちの生活の中でも、お清めや盛り塩したり、お守りにしたりします。
稲佐の浜のあるここ、大社町では
毎月1日の早朝に、稲佐の浜の海水を
竹筒に汲んで出雲大社に参拝し、
この海水を笹の葉で撒き清めた後
自宅の玄関や神棚を清めるという「潮汲み(しおくみ)」の風習が古くから受け継がれています。
そして「神迎えの道」では、この潮汲みに使われる竹筒に季節のお花を活けて玄関先に飾るおもてなしをしてくれています。
日本の美、「わびさび」を感じます! 心が豊かに、満たされた気持ちになりますね。
ちなみに、神門通りで、稲佐の浜の海水から造られたパワーあふれる「神迎えの塩」を発見しました。
とてもかわいい店内で女の子がいっぱいでした。彼女のお土産にバッチリです。
あ、彼女は一緒に出雲の旅に来てますか?はい。すみません。
(「神迎えの塩」についてはこちら「神門通り」のブログをどうぞ)
稲佐の浜の砂
先ほどチラッとふれた★パワーてんこ盛りの砂★について
この砂をただ持って帰ってもご利益はありません。
出雲大社境内、御本殿の後ろにある素鵞社(そがのやしろ)でこの砂にご利益を頂くのです。
この砂にというか、この砂を奉納して、かわりに奉納してあるお砂を頂きます。
素鷲社には大国主大神の父神といわれる、ヤマタの大蛇を退治した須佐之男命が祀られていて、出雲大社の隠れたパワースポットになっています。
どうやってパワーを頂くのか、パワー砂の頂き方
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- 1.まずは稲佐の浜へ着いたら【弁天島】の豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)さまを参拝します。
(稲佐の浜は堤防で囲まれていますが、浜に降りる階段がついているので安心です。)
2.参拝が終わったらこちら(砂浜)の砂を頂きます。
※ 紙コップ一杯もあれば十分です。必要以上に取りすぎないように!
砂を頂いたら、地面をならして穴ぼこなど無いようにしてあげて下さい。砂を入れる物は自由ですが神様に御供えしますので、その前提で。
3.稲佐の浜の砂を持って、出雲大社・素鷲社に向かいます。
4.素鷲社でお砂(パワー)を頂く。
1)素鷲社の正面(階段下)にて、一礼
2)階段を上り一礼
3)素鷲社前にて、二礼四拍手一礼ご挨拶をしたら、素鷲社の左側から裏にまわります。
細くて人が通るのがやっとです。
裏には砂箱が有りますので
4)稲佐の浜から持って来た砂を奉納し、奉納してあったお砂を頂きます。
5)正面に戻り一礼
6)階段上にて、一礼
7)階段下にて、一礼
頂いたお砂は家の神棚にお供えしたり、庭に撒いたり畑に撒いたりします。
そうすることで、家と家族を守っていただけるそうです。畑に撒くと、作物がよく育つとか。
もしお時間があれば、出雲大社参拝の前に稲佐の浜によって、ご利益あるお砂をいただいてください。
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