得得サイト パワースポットの旅 伊勢編 二見興玉神社

パワースッポットの旅 伊勢編
「二見興玉神社」

 

こんにちは!
得得サイトです。

 

今回のパワースポットは、伊勢の二見興玉神社です。

神宮(伊勢神宮)の北東、車で20分くらいの距離に位置する二見浦(ふたみがうら)にあります。

 

正式なお伊勢参り

式年遷宮を終えてもなお人気の伊勢神宮。外宮から内宮へお参りすることはよく知られていますが、神宮参拝の前後にもお参りする神社・お寺があるのをご存知でしょうか?

伊勢神宮の正式な参拝の仕方

参拝の方法に「絶対」ということはありませんが、正式とされる伝統的な参拝の方法や、一緒に参拝すると良いとされる神社があります。

二見興玉神社 → 猿田彦神社 → 外宮→内宮 → 金剛證寺(こんごうしょうじ)

まず、二見興玉神社で禊(みそぎ=身を清める)をし、猿田彦神社で伊勢神宮創建に貢献した神さまと「みちひらき」の神さまにご挨拶し、外宮・内宮をお参りして最後に伊勢神宮の鬼門を守る金剛證寺へ参拝するという順序です。

禊のはじまり

禊の始まりは、イザナギノミコトが妻であるイザナミノミコトと決別して、黄泉の国(よみのくに)から戻ったときに、死者の国の穢れを洗い流したのが始まりとされています。

浜参宮

海で禊をする様子(浜参宮)

二見興玉神社のある二見浦(ふたみがうら)は「五十鈴川(いすずがわ)」の河口に位置しています。

五十鈴川は神宮(伊勢神宮)内宮を通って流れてくる清流で、神宮の境内には五十鈴川の畔で心身を清めることのできる「御手洗場(みたらしば)」がありますが、この二見浦は「清らかな渚」として古来から心身を清める禊の場とされ、神宮(伊勢神宮)を参拝する前には二見浦で沐浴をして身を清めたと言われています。

この習わしは浜参宮として受け継がれ、参拝前の禊のほか、遷宮の際には「御木曳き」や「お白石持」の行事に参加した地元の奉曳団(ほうえいだん)の方々が二見興玉神社で身を清めたそうです。

 

「浜参宮」は本来、海へ入って禊をするものですが、時間も限られている現代の私たちには、なかなか難しいですよね。

でも大丈夫。

現在は、海に入るかわりに二見興玉神社で「無垢塩祓い(むくしおはらい)」を受けることで浜参宮(禊)をしたことになるそうです。(お祓いは社務所で随時受け付けています。)

無垢塩祓い

ようするに身を清めるお祓いなのですが、お清めの際に使う御幣(ごへい=木の軸の先端に紙のひらひら(紙垂=しで)がついた、はたきみたいなやつ・・・言葉が悪くてすみません。)が二見興玉神社の海の中の興玉神石についた御霊草「アマモ」でできています。
無垢塩祓い(むくしおはらい)

このアマモは宮司さんや巫女さんたちが、小舟にのって手鎌で刈り取るそうです。

もちろん、これは単なるお掃除ではなく「藻狩神事(もかりしんじ)」と呼ばれる神事として、結界をはって海中に「神酒神饌」を献上したりして行われます。

モ(藻)と言っても見た目は水仙の葉のような、ニラのような細長い海草で、乾燥させると長い酢昆布みたいなかんじです。(再度すみません・・・)

二見興玉神社では「無垢塩草(むくしおくさ)」と呼んでいます。

この刈り取ったアマモを乾燥させ御幣をつくるのですが、不浄祓いのお守り(「無垢塩草」)にもなっていて、「無垢塩祓い」が難しい方は、このお守りを身につけてお伊勢さまに参るという略式もあるようです。

お清めのお守り「無垢塩草」

 

御祭神・ご利益

二見興玉神社

御祭神は
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)、
宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)、
竜宮社には海の神さまである綿津見大神(わたつみのおおかみ)が祀られています。

 

猿田彦大神みちひらき(おみちびき)の神さまで、
何かの始まりの時に大きなになっていただける神さまです。
お伊勢さまの正式な参拝でご紹介した「猿田彦神社」の主祭神です。

また、宇迦御魂大神は稲の霊の神で伊勢神宮外宮の食を司る豊受大御神別名だとされています。

 

ご利益は、開運招福、縁結び、家内安全、夫婦和合、交通安全、浄化など

二見蛙

二見興玉神社手水舎「満願蛙」
         「満願蛙」

手水舎にいる「満願蛙」は、水をかけると願いごとが叶うと言われています。

 

カエル猿田彦大御神使い(「二見蛙」とされていて、
境内にはいろんなところにカエルの石像があります。

無事かえる」、「若がえる」、

「失くした物がかえる

といった縁起をかついで、献納されたものもたくさんありました。

神社の案内板によると、「無事かえる貸した物がかえるなどの縁起によりご利益を受けられた方々の献納によるもの」だそうです。

二見蛙の像

天の岩屋

駐車場に車をとめて海沿いの参道を歩いていくと、二見興玉神社の前に、まず「天の岩屋(あまのいわや)」があります。全国各地に「天の岩戸」「天の岩谷」と称される場所がありますが、ここにもありました。天照大神がお隠れになったとされる処です。

二見興玉神社天岩屋

「天の岩屋」というとおり、岩に穴(岩窟がんくつ)があり、
中には鳥居が見えます。

二見興玉神社天岩屋1月

ここは、稲を司る「宇迦御大神(うがのみたまのおおかみ)=伊勢神宮外宮の豊受大神」を祀った「三宮神社」の遺跡ということでした。

ご由緒 (三宮神社・興玉社・太江寺)

二見興玉神社は、明治43年(1910年)に三宮神社と猿田彦大神を祀る「興玉社」が合祀されて名付けられた名称とのことです。「興玉社」は興玉神石(おきたましんせき)遥拝所(ようはいじょ=遠くから拝む所)のことで、二見興玉神社として神社が建立される前からあったようです。

境内の由緒書によると、第11代垂仁天皇の御代に天照大神の御杖代(みつえしろ=神や天皇の杖代わりとなって奉仕する者)である倭姫命(やまとひめのみこと)が二見浦を訪れ、猿田彦大神が出現したという「興玉神石」を敬拝し、夫婦岩にしめ縄をはって遥拝所を設けたことが始まりで、その後の天平年間(奈良時代)に、僧行基によって興玉所が創建された、となっています。

興玉所は、少し離れた「太江寺(だいこうじ)」の境内にあったものが移設・合祀され「興玉社」と呼ばれていたようです。

太江寺の案内板より
当社は二見興玉神社の元社に当たります。太江寺史によれば、奈良時代に二見夫婦岩に来参した行基菩薩が、興玉神石より上りになる観音菩薩と竜神を感得し太江寺を建立しますが、その折、地主神社にあった興玉神を太江寺の鎮守神として祀ったのが始まりとされています。興玉神は伊勢神宮よりも古く今日まで祀られている神でも最も古い神の一つとされております。

興玉神石

天孫降臨の際に猿田彦大神が立たれた石とされ、猿田彦大神の化身ともされる霊石

周囲約850m、高さ約7.5あり、石というよりは岩礁でしたが、1854年(江戸時代)に起こった安政の大地震で海中に沈んでしまったそうです。

興玉神石は今でも神がよりつく岩とされ、立石浜は神々のいる常世の国から寄せる波が最初に届く「聖なる浜として、パワースポットとしても有名です。

 

夫婦岩

穏やかな日の二見興玉神社 夫婦岩

二見浦と言えば夫婦岩(めおといわ)、とても有名ですね。

夫婦岩大小二つの岩を注連縄で結んでいて、沖合700mの海中に沈む霊石「興玉神石」日の大神(太陽)を拝する門石(鳥居)としてのお役目を果たしています。

古くは、男岩は「立石」、女岩は「尻根石」と呼ばれていたそうですが、江戸時代中期にはしめ縄をはった「夫婦岩」と題された絵が描かれていたことが確認されています。

夫婦岩は全国共通、夫婦和合の象徴ですね。

二見興玉神社 興玉神石の遥拝所 興玉神石の遥拝所
正面からみた興玉神石の遥拝所

なんとなく夫婦岩を拝んでしまいますが、夫婦岩はあくまでも門石なので興玉神石(海の中)を拝むのが本来なんですよね。

 

5月ころから6月末ごろ、夫婦岩の真ん中からご来が見られます。

夫婦岩と日の出

夫婦岩の間からのぼる朝日はとても綺麗でパワーを感じます。

夏至の日の前後2週間くらいの間には太陽・富士山・夫婦岩が一直線に並び、富士山の背後から登るご来光が拝めるかもしれません。

ぜひとも早朝に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

10月〜翌1月には、夫婦岩の真ん中からがのぼります。

二見興玉神社と月

冬至近くの、月が素晴らしく良く見える日、特に満月を狙って、多くの方々が訪れます。

 

その昔、天照大神を伊勢の地にご案内した倭姫命が、その美しさに二度振り返ったことからその名前が付いたといわれる二見浦は、日中・ご来光・月とさまざまな美しい景色を見せてくれます。

 

そんな景勝にある二見興玉神社は神々がよりつく神聖な処で、ものすごいパワーがいただけるパワースポットです。

縁結び、夫婦和合、浄化、交通安全など、たくさんのご利益のある二見興玉神社。
特に縁結びのお守りは見た目にも可愛いらしいお守りが多く揃っており、良縁を求めて訪れる方々も沢山いらっしゃるようです。(カップルも多い)

 

めんどくさいうんちくはさておき
美しい景色を見に訪れるだけでも、
浄化されパワーがみなぎってくるのを感じる方も多いのではないでしょうか。

二見興玉神社岩夕日

二見興玉神社の御朱印