パワースッポットの旅 出雲編
「命主社」と「真名井の清水」
こんにちは!
得得サイトです。
今回は出雲大社を参拝した後にめぐるパワースポット、
「命主社(いのちぬしのやしろ)」と
「真名井の清水(まないのしみず)」です。
出雲大社へ参拝した後、その足で向かいます。
境内から出て(第四の鳥居を出て)すぐの道を東へまっすぐ進みます。
車では行けませんので歩きです。
出雲大社から徒歩10分の距離ですから頑張りましょう!
ただし住宅地の中にあるのでお静かに、お願いしますね。
出雲大社境内から出て【四の鳥居(銅の鳥居)】をくぐり、
すぐの道を東へまっすぐ進むと 道しるべがでてきます。
そのまままっすぐ行くと「真名井の清水」、
左へ曲がると「命主社」です。
![命主社へ曲がる目印](https://tokutoku-site.com/wp-content/uploads/2019/02/doucyumejilusi.jpg)
![命主社へ曲がる目印1](https://tokutoku-site.com/wp-content/uploads/2019/02/doucyunokanban.jpg)
まず、命主社へ。
命主社
命主社は大社造りにおいては、
出雲大社より400年ほど古い歴史があるとされていて、
「延喜式」神名帳にも記載されている出雲大社の境外摂社のひとつです。
まだ社殿がない自然信仰であった古代は、
巨岩(「磐座」(いわくら)をご神体として祀っていましたが、
この命主社も巨岩の前に建てられており、
磐座が神社に発展した例として貴重な神社ということです。
正式名称は「神魂伊能知主志神社(かむたま/かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」
ご祭神は神皇産霊神(かみむすびのかみ)
天地万物の根本となられ、天地開闢(この世のはじまり)の
造化三神の一柱にまします神さま、
つまり、天と地ができたその原初のときに、
高天原に最初に成り出た3人の神さまのうちの
一柱(1人)で、万物創生の根源となった神さまです。
神皇産霊神は出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)が
八十神(やそがみ)からの陰謀で死に追いやられた際、
二人の女神さまを遣わせて生き返らせたと伝えられています。
大国主命の命の恩人と言えます。
立て札の説明には
「神皇産霊神は天地万物の根本となられ、大国主大神が危難に遭われた際には常にお護りされ国造りの大業を助成せられた神です。元旦の朝には出雲大社の大御祭に引き続き国造り以下神職参向の許、厳かに祭典が斎行されます。」と書かれています。
ちなみに、この二人の女神さまとは、
ウムギ姫(蛤の神)とキサガイ姫(赤貝の神)で、
出雲大社本殿横に並んで祀られています。
ムクの大木
命主社の前には迫力満点の、
大きなムクの木が立っています。
高さ17メートル、根本回りは12メートルもあり、推定樹齢1000年だそうです。
![命主社のむくの大木1](https://tokutoku-site.com/wp-content/uploads/2019/02/mukunotaiboku.jpg)
神秘的でありがたいオーラを感じます!
1976年(昭和51年)には
「島根県指定の名樹百選」に選ばれています。
勾玉と銅戈
1665年(江戸時代、寛文5年)、
出雲大社の寛文御造営の際に命主社の裏の大石の下から
勾玉(まがたま)と銅戈(どうか)が発見されました。
本来はこれらが御神体だったとも言われています。
※銅戈 = 弥生時代を代表する青銅器。クリス杉、長さ33.7ミリ、幅10.3ミリ。
茎(まがご)が短くて身に対し斜めに関(まち)がついている。
※勾玉 = 長さ3.6ミリ、厚さ9.9ミリ、半透明濃緑色の硬玉。
穿孔が大きく孔は一方から穿たれたもの。
勾玉は新潟県産のヒスイで造られていて、
銅戈は九州地方によくあった青銅器であることから、この時代に
北部九州と北陸の交流があったことがうかがえます。
また、銅戈と勾玉が一緒に発見されたのは
ほかには例がなく、大変珍しいとのことです。
「古事記」によれば、出雲大社の主祭神である大国主命は高志
(北陸地方)の沼河比売に求婚したり、筑紫(九州地方)の
多紀理毘売と結婚したとあり、出雲大社に近い “命主社” から、
九州地方の銅戈と北陸地方の勾玉が出土した事が、
弥生時代の各地域の交流を物語っています。
勾玉と銅戈は天孫系三種の神器の「玉」と「剣」にあたり、
これが出雲大社の近くから出土したことにより
1953年(昭和28年)に重要文化財に指定されました。
現在では出雲大社の宝物殿に展示されています。
静寂に包まれながらムクの木と尊い神さまの
パワーを感じながら、命主社を後にして
曲がったところまで戻り、真名井の清水へ向かいます。
真名井の清水
「真名井」とは「清らかで清浄な清水が湧き出る場所(井戸)」という意味で、
真名井の清水は古来から出雲大社の神事にかかわる神聖な清水とされてきました。
「神水」として遠くからこの清水を汲みに来られ人も多く、
「島根の名水百選」にも選ばれています。
![真名井の清水](https://tokutoku-site.com/wp-content/uploads/2019/02/manainomizu1.jpg)
![真名井の清水1](https://tokutoku-site.com/wp-content/uploads/2019/02/manainomizu.png)
柄杓と漏斗も置いてありますので、持ち帰ることができます。
お持ち帰りできるように、ペットボトルでも
持っていくと良いかもしれませんね。
私は、その場でありがたくいただきました。
ご祭神
ご祭神はイザナミ神が生んだ水の神様で
「彌都波能賣神」(みずはのめのかみ)です。
井戸・泉・地下水を守護する神様で、
「雨ふらし」「止雨」のご利益もあると言われています。
真名井の清水の小石
古伝新嘗祭(こでんしんじょうさい)
毎年11月23日、出雲大社の最も重要な儀式、
「古伝新嘗祭」が執り行われます。
神恩に感謝し、国家繁栄や五穀豊穣を祈る大切なご神事です。
この神事の中に「歯固めの神事」と言われるものがあり、
この真名井の清水の小石を口に含んで祈祷すると、
国造(神祇(じんぎ=天と地の神様のこと)を祀り、祭祀で領内を統治する人)の
寿命が延びるそうです。