パワースッポットの旅 出雲編
出雲大社「神門通り」
こんにちは!
得得サイトです。
今回は出雲大社前の神門通りをご紹介します!
出雲大社の参拝を終えて出雲大社を後にし、
神門通りにある飲食店やお土産屋さんに寄り道します。
まずは腹ごしらえ。
食道楽の4人旅、土地の名産は外せません。
出雲そば
手打ち出雲そば「えにし」さんに出雲そばを食べに入りました。


割子そば
三段ある! 初めての三段、得した気分です。
この丸い漆塗りの器は「割子(わりご)」といい、そばを盛って三段にした「割子そば」が出雲では一般的らしいです。
食べ方は、器に直接そばつゆをかけて食べます。
※蕎麦ちょこで蕎麦をつけながら食べる蕎麦つゆほど濃くないので、ぶっかけ蕎麦でも全然辛くないです。
「1段目を食べ終えたら残ったそばつゆを2段目に移し、
足りなければ新しいつゆを足す、
3段目も同じように食べ、最後に残ったつゆを蕎麦湯にいれて飲む」そうです。
まずそのまま何もつけずに蕎麦だけいただいてみました。
蕎麦の香りが強く感じられ、蕎麦好きにはたまりません。
味もしっかりしているのですが
十割蕎麦や田舎蕎麦とはまた違う、独特な特徴があり、
蕎麦を良く見ると私たちの食べている蕎麦より黒っぽく見えます。
それは出雲そばの特徴のひとつで、その独特な製法によるものでした。
出雲そばの製法
- 通常そば粉を作るときは 続きを読む・・・
- そばの実を削る課程で削られた粉を一番から四番までに分類し、どの粉を使うかによって種類や味わいが変わります。
例えば実の中心の白い部分の一番粉で作った蕎麦は更科蕎麦と呼ばれ、白くつややかでのどごしの滑らかな繊細な蕎麦になります。
出雲そばはこのように製粉分けをせず、殻がついたままのそばの実(玄そば)を石臼や製粉機で挽き込む「挽きぐるみ」という製法で製粉します。
挽きぐるみの蕎麦自体は出雲地方独特のものではありませんが、出雲そばには、他の地方よりも殻に近い部分まで使われているそうです。
ここで疑問。他の地方より殻に近い部分?そばの実丸ごと使うのに?
実は挽きぐるみで挽いた粉は、ふるいにかけて殻を取り除くそうです。それでも殻は混入するので、黒くぼそぼそした食感になってしまいます。(少し太めで黒く短い特徴から、どじょう蕎麦と呼ばれます。)
そのため、現在「挽きぐるみ粉」とよばれるものは、殻を完全に取り除いてから製粉されます。(それでも甘皮まで挽きこむので色は黒っぽくなりますが。)つまり、1番から4番の粉を使うということになります。
ところが4番を使わず、1〜3番までの粉だけのものも「挽きぐるみ粉」と呼ぶこともあるそうなのです!
出雲そばは古来の製法に、より忠実ということですね。
なので挽きぐるみの蕎麦のなかでも、出雲蕎麦は色・味・香りが強くえぐみがあるようです。
とはいえ、出雲にもたくさんの蕎麦店があり、つゆの味やその店のこだわりがあり、それぞれの味があると思います。それを楽しむのもまた、旅の一興です。
また、出雲そばには温かいお蕎麦で
「釜揚げそば」という、これまた独特なお蕎麦があります。
釜揚げそば
蕎麦を茹でたお湯(そば湯)ごと丼ぶりによそり、そこに自分で蕎麦つゆをいれていただきます。

三段(割子そば)につづき、これも初体験。
挽きぐるみ蕎麦のそば湯ごといただくので、 とても栄養価が高く
健康食としても注目とのこと。
なぜそば湯ごと器に盛り、いただくのかはその歴史にあります。
出雲そばの歴史
- その昔、神在祭が執り行われる旧暦の10月、出雲地方の神社にはお祭りになると屋台がでて、温かい釜揚げで新蕎麦をだしたといいます。
続きを読む・・・ - 屋台なのであまり手間はかけられず、鍋や釜揚げした蕎麦をそのまま温かいゆで汁(とろみのあるそば湯)と一緒に器に盛り、薬味やつゆをかけて食べていたようで、これが現在まで受けつがれて、割子そばと並ぶ出雲の代表的な食べ方になったそうです。
割子そばは城下町松江の発祥ですが、釜揚げそばが出雲大社をはじめとする
神社周辺が発祥なのも納得です。出雲そばは出雲大社、松江城下を中心として発展し、蕎麦店がたくさん出来て出雲の名物になりました。
ちなみに国内最古の歴史書【古事記】によると、神話の地・出雲では、元々蕎麦がき・蕎麦がゆ・おやきが支流だったようで、そば切りの技術は、1638年に出雲藩・松平家初代藩主松平直正公が信濃国(松本藩)より転任された時に持ち込まれたと云われています。
ぜんざい
次は食後のデザート、 ぜんざいです(^^♪
出雲がぜんざい発祥の地ということで、
これは絶対はずせません。
出発前から地図に赤丸印をつけてチェックしていた日本ぜんざい学会壱号店さんへ。
あまり広くはない店内ですが、かわいらしいお店で、順番まちする女の子に混ざり野郎が2人(連れがいて心強かった)。わくわくして待つ女(妻たち)を横目に、私としては、あまり甘いものは得意でないので、特に期待もせず順番待ちをしていたのですが、ぜんざいを食べて大興奮。


美味しい。
「縁結びぜんざい」という、焼き餅いりのぜんざいを食べたのですが、
甘さ控えめで、香ばしく焼かれた餅も主張しすぎず、
ぜんざいとの相性が素晴らしく美味しい!
私には、いや、私にも、ぴったりハマりました。
甘いもの好きの先輩も大喜びです。
またぜひ来たいお店でした。
※ 「縁結びぜんざい」はヤキモチ焼くほど仲がいい縁結びという意味で名付けたそうです。
あとで聞いたのですが、この日本ぜんざい学会壱号店さんは、カップルで食べれば仲が円満に、独りの方は良縁に恵まれるという縁結びのパワースポットとしても有名なんだそうです。
ぜんざいのおはなし
- ぜんざいは【出雲地方の神在(じんざい)餅】からきています。・・・続きを読む・・・
- 出雲では旧暦10月の神在祭(かみありさい)には全国から神々が集まり、出雲大社で神事が執り行われます。
その祭りに振舞われたのが【神在(じんざい)餅】です。
その「じんざい」が出雲弁で訛り、ずんざい → ぜんざい となって京都に伝わったとされています。
出雲がぜんざい発祥の地だという事は、江戸期の文献、
【祇園物語】【梅村載筆】【雲陽誌】に記されています。(以下、祇園物語より抜粋)
「出雲國に神在もちいと申事あり。京にてぜんざいもちいと申ハ。
これを申あやまるにや。10月にハ日本國の諸神ミな出雲國に
あつまり玉ふゆへに。神在と申なり。
その祭に赤豆をにて汁をおほくし。
すこし餅を入まいらせ節々まつり候を。
神在もちい申よし。」
おなかもいっぱいになり、すっかり満足(*^^*)
次は物欲を満たすべくご縁横丁へ。
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