しばらく行くと「くつな石」の道しるべがでてきます。
「これより100m おつかれさまでした」とあり、路から山へ入っていくよう案内があります。
入口にはフェンスがあり、山から農作物をねらった動物が下りてこないようになっていました。
「開けたら閉める!」
お忘れなく。
いのししや、鹿などがいるそうです。
いのししには会いたくないな~ と思いつつ歩いていると
見えてきました!
くつな石です!
鳥居に祀られてなんとも神々しいお姿。
鳥居は明日香の桧で造ったもので、ボランティアの方々による奉納だそうです。
地元の方に聞いたのですが、この辺りでは蛇のことを「くちな」と呼ぶそうで、おそらく、そこから「くつな石」と言われたのではないか、とのことでした。
後日調べてみたところ、西日本では小さな蛇の事を
『朽ち縄/口縄(くちなわ)』
と呼ぶところがありました。
縄に口がついて蛇。なるほど~
また、地元では「くつな石」を「弁天さん」の愛称で呼んでいるそうで、
昔から7月には「弁天さんの夏祭り」と称してお神酒などを供え、
般若心経を唱えてお祀りしているそうです。
くつな石と弁天さんの関係は定かではないそうですが。
ここで、ちょっと想像をふくらませてみました。
弁天さんのお使いといえば、蛇ですね。
また、弁天さん(弁財天)の元になった神さまはインドの
「サラスヴァティー」という川の女神さま。
サラスヴァティーは農業の神さまでもあります。
くつな石の前には川が流れています。
道中みてきた棚田を思い出し、
昔はここで雨乞いの祈祷が行われた(霊験あらたかだった)ことから
へび、水、農業をキーワードに
くつな石と弁天さまの結びつきをイメージ。
なんとなく自分の中で解決し、
勝手にファイルクローズとしました。
ふと、くつな石を見ると、
表面を掻いたように見える線があります。
石鑿のあとなんでしょうか???
今でも傷つけようとすると赤い血が流れ、傷ついた蛇が出てくると言い伝えられているそうです。
あたりは木々からのマイナスイオンが感じられ、
澄んだ空気と静寂につつまれて
神さまが宿る雰囲気は大でした。
山に登るとご褒美に絶景が楽しめますが、ここにもありました。
途中、山への入口でフェンスがあったところに、
案内板「後ろ側の坂道をのぼると、眼下に阪田・・・遠くに二上山を望める絶景が広がります」と。
せっかくなので、足をのばしてみました。
棚田と集落と山々が見事な絶景でした。
※写真はイメージです。
ただ、自分は冬だったので、実際の景色はこんな感じ👇
夏の棚田の方が美しいですね。
是非!
くつな石に来るときは夏、
この絶景も楽しんでみてください。ね。
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