パワースッポットの旅 奈良編
「桃尾の滝」
こんにちは!
得得サイトです。
今回は奈良県の
桃尾の滝(もものおのたき)へご案内します。
桃尾の滝
桃尾の滝は奈良県天理市の大国見山(桃尾山)の山の中にあります。
この地は高僧「義淵(ぎえん)」によって
龍福寺(正式名称:桃尾山蓮華王院龍福寺 ももおさん れんげおういん りゅうふくじ)が建立された(和銅三年(710年))後、
弘法大師・空海によって真言密教の大道場として整備され、隆盛を誇っていたそうです。
龍福寺は明治時代の廃仏毀釈で廃寺となりましたが、
その境内にあった桃尾の滝は、かつての霊場にふさわしく
今でも滝行に来られる方が後を絶たないようです。
また、夏には納涼にくる人も多く、毎年7月初めには滝行や納涼で来る方の安全を祈願する「滝開き」の神事が石上神宮の神職により執り行われています。
桃尾の滝 行き方
天理駅からバスもでていますが、本数が少ないので事前に要チェックです。
車の方は国道25号線沿いの、やや小さめの案内板を目印に山の中へと入ります。
※注意:けっこう細い道なので通り過ぎてしまいがちです。
細い道をずっと走ることになるので、
対向車が来ないことをひたすら願うしかありません。
滝のそばに駐車場はありますが、
どこか広いところに車はおいて歩いていく方が無難かもしれません。
ちなみにこの道はハイキングコースになっているので、てくてく歩いて
ハイキング気分を楽しむのもいいですね。
国道からの入口の案内板には桃尾の滝まで0.5kmとなっていました。
桃尾の滝 景勝
桃尾の滝に着いた瞬間、
パワー全開です。
滝の落差は約23m、水止めの石は積んであるものの、いわゆる滝壺はなく、落下した滝水はゴツゴツした岩肌にあたって弾け散っています。
修験道の行場だったからでしょうか?
桃尾の滝は春日断層崖にまたがる滝で、春日断層崖の中では最大級の滝です。
- 春日断層崖は 続きを読む・・・
- 大和高原の隆起と奈良盆地の陥没によってできた高低差300mの断層で、天理市の中央を南北に走っています。
滝の裏には不動明王の石仏があります。
滝の手前左側には不動三尊磨崖仏(鎌倉時代)や如意輪観音もいらっしゃいました。
そして、中央に立つ石碑には「白龍大神」とあり、白龍大神が祀られているようです。
滝にあらわれた白龍に日がさすと虹になり、白龍は虹色の龍になるそうです。
まあ、滝のしぶきがあたりいっぱいに満ちているので
太陽が当たれば、虹のできる条件は揃うわけで
特別珍しい現象ではない、と思いながらも虹を見つけて喜んでしまいました(笑)
逆に言えば、いつも白竜大神さまがいらっしゃるということで、パワーをいただけるかも。
桃尾の滝は布留川の上流にあることから「布留の滝(ふるのたき)」とも呼ばれていて、古くは歌人にも詠まれた景勝地です。
- 以下、古今和歌集より 続きを読む・・・
- ♪今はまた 行きても見ばや 石の上 ふるの滝津瀬 跡をたづねて♪
(後嵯峨天皇)
♪里は荒れて 人はふりにし 宿なれや 庭もまがきも 秋の野らなる♪
(僧正遍照)
また、松尾芭蕉も元禄元年(1688年)に、在原寺、石上神宮を詣でた後この地を訪れたことが、旅の途中で出した旧友への手紙に記されていました。
そして、この布留という文字に
パワースポットといわれる所以が隠されていました!