水の飲み方、それでいいの?
アクアソムリエに教わる理想の飲み方
こんにちは。得得サイトです。
皆さま健康にお過ごしですか?
私たちの健康には水が大きく関わっています。
成人の体の約60%は水分と言われ、
体内の水分量が不足すると健康トラブルにつながります。
熱中症などはその典型ですね。
人は水を一滴も飲めないと、4~5日で命を落とすといわれます。
水分補給は健康のためにも毎日欠かせませんが、水を意識して飲むことで
ちょっとした体質改善やカロリーオフすることができ、ダイエットや健康を促進する効果も期待できます。
知っているようで以外と知らない、健康・生命維持に大切な水とその飲み方について知識を深めてより健康な生活をおくりましょう。
基本的な水の飲み方
1日の水の摂取量
体内の水分には生命維持のための重要な働きがたくさんあり、その結果、
一日2〜2.5Lの水分を失っています。
食事でも水分は補給されますが、
それだけでは不十分で、およそ1.2~1.5Lは飲料からとる必要があるといいます。
水分補給は食事をとるのと同じように、健康のため、喉が渇いていなくても、毎日こまめにすることが大切です。
そのツケの便秘・むくみ・尿の色(水分が少ないほど色が濃くなるそうで、健康診断では恥ずかしくて密かに悩んだりしていましたw)と戦っていました(*^_^*)「汗かかなくていいね〜」なんて言われていたけど、
それだけ不健康だったってことですよね…
日本人の成人の7割以上が1日1.5L以上の水分を摂取できていないという調査結果があります。
(ダノンウォーターズオブジャパン、2009年MWに関する日記調査 東京圏、近畿圏 男女18~59歳 n=1,142)
水分不足の人は、自分では気づいていないことがほとんどのようです。
そのまま気づかないうちに脱水症や熱中症になってしまう人も少なくないそうです。
眠気や疲労感、集中力が続かない、肌がカサつくなどの症状があったら水が足りていないのかもしれません。
「かくれ脱水」にならないよう、意識的に水分をとりましょう。
水を飲むタイミング
体が吸収できる水の量は30分で200~250㏄ほどなので、一気に飲んでも吸収しきれず、体の外に排出されてしまいます。
一気に飲むと臓器にムダに負担をかけるだけでなく、大切なミネラル分も一緒に排泄され、筋肉疲労を起こすおそれもあります。
そのため、1回に飲む量はコップ1杯ほどにして、1日に6〜8回にわけて、常温で飲むといいとされています。
では、そのタイミングを見ていきましょう。
1.寝る前・起きたとき
就寝中は水分補給できず汗もたくさんかくので、血液濃度があがってしまい、脳梗塞・心筋梗塞などの危険が!
眠る1時間~30分前に水分補給し、血管障害を予防しましょう。
朝起きたときの一杯は、胃腸の働きを促すために冷やしたものも効果あります。
2.食事前
空腹時は水分吸収率が高いので水分補給に効率的。食欲を抑える効果もあります。
食事中は、水で流し込んでしまったり、胃液を薄めてしまうなどによって
消化するのに胃腸に負担がかかってしまうので、飲みすぎないように注意が必要です。
3.入浴前・入浴後
入浴は運動時と同じように汗で多くの水分を失います。
特に高齢者の方は脳梗塞・心筋梗塞などに気をつけて水分補給しましょう。
4.汗をかいたとき
スポーツをした時や夏の暑い時期はもちろん、風邪をひいた時など発熱や下痢の際にも水分が失われてしまうので注意が必要です。
大量の汗をかいたときは、汗と一緒に塩分などのミネラルも失ってしまうので、スポーツドリンクや経口補水液も効果的です。
5.飲酒時
一般的に1Lのアルコールを飲むとおよそ1.2Lの水分を失うといわれています。
次の日二日酔いにならないためにも、飲酒はお水を飲みながら楽しみましょう。
6.その他、適宜
運転時も脱水になりやすいようです。
季節や環境の変化にも注意が必要です。
脱水というと夏と思われがちですが、気温の変動が激しい春は、体の準備ができていないため体温調節がうまくいかず、脱水のリスクが少なくありません。
また、入学・就職・転勤など生活環境が変わり、新しい環境に慣れるまで緊張したり無理をしたりすると脱水のリスクは高まります。
体調が悪い時や緊張が続く時は、特に気を付けて、適宜、水分補給しましょう。
運動後や風呂上りの『1杯』が楽しみで、
「お酒がまずくなるから喉乾いたけど水は我慢」なんてフレーズよく聞きますが
水分補給的には最悪です💧
確かに美味しいんですけどねぇ~
アクアソムリエおすすめの飲み方
水道水の蛇口に付けた浄水器の水を飲んでいた時代もありましたが(年がバレる(#^.^#))、健康に水が大切であると知られてからミネラルウォーターが一気に売られるようになり、それまでの3倍以上の人が水を飲むようになったそうです。
硬水、軟水、炭酸水と今では本当にたくさんの銘柄が売られています。
今まであまり深く考えず、好みの味の銘柄を飲んでいましたが、
アクアソムリエさんが、ミネラルウォーターを飲み分けることで、より健康的に水分補給できると教えてくれました。
時間帯別のおすすめ
まずは時間帯別の水の飲み方を提案してくれました。
朝飲むおすすめの水は
硬度高めの炭酸水
- 炭酸で腸が刺激され動きが活発になり便通が促されるため、スッキリと1日をスタートできる。
- 腸が動くことで食欲が増し、朝ごはんをおいしく食べられる。
- 栄養補給ができる。
昼間飲むおすすめの水は
硬水
日本人は一般的にカルシウム・マグネシウムの不足の傾向があるため、
これらのミネラルを含んだ硬水はおすすめだそうです。
夜飲むおすすめの水は
軟水
夜は腸をあまり働かさず穏やかに就寝できるように、腸を刺激しない常温の軟水がおすすめとのこと。
※寝る前の飲食は内臓が活発になるため、疲労が回復しづらくなります。
なるべく眠る1時間~30分前に水分補給し、寝ている間は腸も休ませて疲労回復をしましょう。
ダイエット・メタボ対策には
硬水の炭酸水
炭酸水の中でも硬水の炭酸水は特に、食前に飲むと食欲が抑えられる効果があります。
ちなみに、硬水の炭酸水には乳酸を中和させる働きもあるので、疲労回復も期待できます。
硬水
こってりとした脂肪分の多い食事を好む人にはメタボ対策としてカルシウム豊富な硬水(硬度200㎎/L以上)がおすすめ。
ダイエット中の人は、不足しがちなミネラル補給に。
痩せやすく太りにくい体質をつくるためには、ミネラルが大切です。
カルシウムには脂肪吸収を抑制する働き、
サルフェートにはコレステロールを排泄するデトックス作用、
重炭酸塩には血流をよくし代謝をあげる作用、
マグネシウムには腸内の水分を調整して便秘解消の効果が期待できます。
飲み方のポイント
水のプロ、アクアソムリエさんに健康に理想的な水の飲み方のポイントについて聞いてみました。
水を楽しむ
まず、1日1.5リットルの水を飲むことを習慣にするようチャレンジしましょう。
続けるうちに体調がよくなり、水の味にも敏感になってきます。
水の味が分かるようになると味覚が良くなり、水があまり飲めない人でも、いろいろなミネラルウォーターを試してみたくなって、楽しんで水分補給できるようになるかもしれません。
自分にあう水を見つける
日本の水道水は軟水の地域がほとんどで、日本人は日ごろから軟水に飲み慣れています。
そのため、「ミネラル補給したい!」と、いきなり硬度の高い硬水を飲んでしまうと、下痢などの体調不良をおこしてしまう可能性があります。
また、硬度が高いと独特な苦みのような風味が増す傾向があり、飲みづらく、体に合わないと感じるかもしれません。
飲み始めだと硬水に舌が慣れていない、飲み慣れていないだけという場合もあるので、まず硬度101~300mg/Lの中硬水から徐々に硬度を上げていき、体を慣らすといいそうです。
超硬水のコントレックスの調査では、7日以上飲むと7割の人は飲めるようになる、というデータもあるので、硬水のメリットを取り入れたい方は、一週間は頑張ってみましょう。
硬度は水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの合計含有量で決められています。
含有量が少ないと「軟水」、含有量が多くなるにつれて硬度の高い「硬水」になります。
※硬度の分類については文末の表をご参照ください。
「ゲロルシュタイナー」のように炭酸が入っていると、飲みやすいと感じる人が多いようです。

体質だけではなく、その日の体調や味覚、特に女性の場合はホルモンバランスなどによっても体に合う水は変わります。
(突然お腹がゆるくなったりすると相性も変わります)
お腹の調子がよくない、味がどうしても好きになれないという場合には、もちろん無理する必要はありません。
無理せず、自分の体質や体調に合わせて選ぶようにしましょう。
ミネラルウォーターを飲み分ける
軟水・硬水・炭酸水で分けるだけではなく、その成分にも注目してほしいそうです。
例えば、硬水といってもさまざまな国のものがあり、銘柄もたくさんあります。
含まれるミネラルの種類はそれぞれ違いますし、含有量も違います。
硬度とは水1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量のことですが、
その他のミネラルの含有量は硬度には左右されません。
硬度が高いからナトリウムの含有量が高い、
硬度が低いからシリカの含有量も低い、などということはないのです。
例えばナトリウムは過剰摂取に気を付けなくてはならない一方、大量の汗で失われた時は、ナトリウム含有量がより多い硬水をとると水分補給には効果的です。
ミネラルウォーターの成分に注目して選んで飲むことで、漠然と飲むよりも美容・健康につながります。
カルシウムは精神安定、成長期、妊娠中、
マグネシウムは骨粗しょう症・糖尿病予防、
カリウムは高血圧予防、
バナジウムは血糖値を下げる作用、
重炭酸塩は胃酸過多・胸やけを抑える作用、
シリカは免疫力・動脈硬化・肌の保湿・コラーゲン再生などの美容効果が期待できます。
心筋梗塞・脳梗塞などの血管障害予防には、カルシウムとカルシウムの働きを助けるマグネシウムが豊富な(超)硬水が効果的です。
ミネラルによっては、効能が期待できる反面、取りすぎると良くない場合もあるので、持病や気になる症状がある方は、医師や薬剤師などに相談してから飲み始めてくださいね。


こまめに、適温で
ガブ飲みしても水は一気には吸収されず、体に負担がかかってしまうだけです。
こまめにちょこちょこ補給しましょう。
また、冷たすぎる水も胃腸へ負担をかけてしまい吸収率が落ちてしまうので、普段飲む水の温度は体内へゆっくり吸収され、代謝をあげてくれる常温~体温くらいまで、具体的には15℃~20℃くらいがおすすめです。
炭酸水の場合は、温度が高いと炭酸が水に溶け込みずらくなるので、12℃くらいがいいそうです。
冷たい水も、のどを潤す、体を冷やす、胃腸を活発にさせるなどの効果があるので、必要な場面で飲むのは効果的です。
その場合もガブ飲みするなど飲みすぎないように、特に冷え性、胃腸の弱い方には逆効果になる恐れもありますので、ご注意くださいね。
夏・運動時の水分補給
これから暑い夏に向けて、水分補給には特に気を付けたいものです。
5月6日~5月12日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、443人もいたそうです!(総務省消防庁)
「健康のため水を飲もう」推進委員会(後援:厚生労働省)によると、体内の水分を
脱水症状や熱中症などの症状が現れる
筋肉の痙攣、循環不全などがおこる
死に至る (;゚Д゚) そうです。
ここまでいくと病院へ直行ですが、
水分を1%失っただけでも、喉の渇きを感じ、
2%でめまい・吐き気が現れるそうで、
2%以上の水分損失が無いよう注意が促されています。
(日本スポーツ協会 水分損失率と現れる脱水諸症状の関係)
例えば体重50kgの人が、トレーニング後に1㎏体重が減っていたら、
水分を2%失ったことになります。
汗の量から考えると、水1L=1㎏なので、汗の重さが水と同じなら、
体重50kgの人が1Lの汗をかくと、2%の水分損失と考えられます。
(個人的には汗の方が少~し重いのでは?と思うのですが、どうなんでしょう?)
夏や運動時など、大量に汗をかく時の水分補給には「経口補水液」がおすすめです。
※健康上、医療行為を受けている方は医師の相談の上判断してください。
まとめ
毎日の水分補給は、水の成分や飲み方を意識することで、より効率的で健康的になることがわかりました。
自分にあった硬度と成分のミネラルウォーターを選び、水を楽しみながら、
健康に過ごしていただけたらと思います。
水の飲み方
1日1.2~1.5Lを目安に
こまめに(ガブ飲みNG)
適温で(冷たすぎNG)
ミネラルで飲み分ける
水分補給の利点
0カロリーでミネラルが補給できる
デトックス効果
基礎代謝が上がる
ダイエット効果
美肌効果
便秘解消
血液サラサラ
味覚が良くなり、飲食の楽しみが増える
硬度の計算式
カルシウム(㎎/L)x2.5+マグネシウム(㎎/L)x4.1
硬度の分類
(飲料水水質)ガイドライン
WHO(世界保健機関)の基準 | 日本の一般的な区分 | |
軟水 | 0~60㎎/L未満 | 100㎎/L未満 |
中硬水 | 60~120㎎/L未満 | 100~300㎎/L未満 |
硬水 | 120~180㎎/L未満 | 300㎎/L以上 |
超硬水 | 180㎎/L以上 |