パワースッポットの旅 出雲編
出雲大社 Vol.1
~境内入口まで
こんにちは!
得得サイトです
今回は先輩夫婦と4人の
出雲大社参拝の旅から、
出雲のパワースポットをご紹介します!
旅費節約のためLCCで羽田から米子空港へ。
羽田空港6:55発~米子空港8:20着、
約1時間半のフライトです。
米子空港からはタイムズスクエアさんでレンタカーして2泊3日の旅へ出発!
米子空港~出雲大社まで約 65キロの道のり、宍道湖を横に見ながら出雲大社へ・・・
吉兆館(道の駅)
出雲大社にほど近い、ご縁広場に到着。
ご縁広場には、道の駅「吉兆館」があり、かなり大きめの駐車場が有ります。
(後から調べたら普通車170台分でした!)

雲の合間から突然光が差し、早くも神聖な気分に。
天気は、この季節(冬期)だからなのか
晴れ のち 曇り のち 雨 のち 晴れ
晴れていたのに急に雲がでてきて、サッと雨が降り、パーッと晴れるという目まぐるしさでした。
出雲の冬は雨・雪が多く、日本海からの気流の影響で強い風も吹いたりするので変わりやすいようです。
参拝の際は雨具持参のほうがいいかもしれません。
道の駅【吉兆館】には
歴史・文化財の展示がされていました。
観光協会事務局が管内にあるので、出雲市の観光情報も案内していただけます。
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閉館したと聞いていたのですが
2019年8月、「出雲物産館」をメインにリニューアルオープンしていました !
地元の特産品や地酒、お土産が充実、
出雲そばが食べられたり、
「ご縁道」があったり、
足湯があったり、
なんと、駐車場には温泉の自販機も!
コロナの影響で、現在利用規制されている施設もあるようなので、ご利用の際は事前にご確認ください。
さて、
ここから歩いて出雲大社へ向かいます。
出雲大社までは10分ほどの道のりですが、ここから歩くと
一の大鳥居から参拝できるので、
一の大鳥居から参拝したい方は要チェックです!
注意!
電車やバスで出雲大社に参拝される方は、一の大鳥居を通り過ぎてしまいます。
バスの場合は、ここ道の駅【吉兆館前】というバス停で下車、
電車の場合は出雲大社と反対方向に少しもどることになります。
出雲大社 一の鳥居(大鳥居)
駐車場から出雲大社に向かうとすぐに巨大な鳥居(一の鳥居)が見えてきます。


宇迦橋のたもとに建つ大鳥居は、
大正4年(1915年)に
北九州市小倉の篤志家、
小林督一郎さんにより寄進されたもので、
鉄筋コンクリート製、高さは23.5メートルも有るそうです。
実際、目の前にするとすごい迫力です!
この一の鳥居(大鳥居)から
出雲大社の正門、二の鳥居までの
神門通り(しんもんどおり)には
お土産・飲食店などがたくさん並んでいます。
(神門通りのお店やうんちくはこちらをどうぞ)
神門通りおもてなしステーション(観光案内所)
神門通りの道中におもてなしステーション(観光案内所)があります。
ここには出雲大社だけでなく、島根県内の観光スポットのパンフレットがたくさん置いてあるので、時間に余裕がある方は絶対に寄るといいですよ。

おもてなしステーションは出雲大社ご参拝定時ガイドの集合場所にもなっています。
ガイドさんの説明をききながら90分ほどかけて出雲大社をめぐるのですが、
一人800縁(※出雲大社さまにあずかって縁を使いました)で、
いろいろなお話をしてもらえて、出雲大社のこともよくわかり、すごく良かったです。
初めて出雲大社を参拝する方には特におすすめです。
出雲大社 二の鳥居
神門通りを進むと前方に、正門の二の鳥居が見えてきます。
二の鳥居は、以前は木造の鳥居でしたが、老朽化もあり平成の大遷宮の一環として、2018年に金属製の鳥居に建て替えられました。

勢溜と神迎の道
出雲大社境内の一番南、二の鳥居がある広場を勢溜(せいだまり)と言います。
江戸時代にはこの広場に芝居小屋が建てられて大勢の人でにぎわい、人の勢いが溜まる所という事で勢溜と呼ばれる様になったそうです。
国譲りの舞台となった稲佐の浜からは
八百万の神々が出雲大社へとお通りになる神迎(かみむかえ)の道がつづいていて、この二の鳥居を通り本殿へ向かうそうです。(神迎の道についてはこちら、「稲佐の浜」をどうぞ)
勢溜に立つ二の鳥居をくぐったら
いよいよ出雲大社参道の始まりです。
出雲大社 下り参道
二の鳥居を抜けると石畳みの下り参道が続きます。
下り参道のおはなし
下り参道のお社は全国的にも珍しく、低い位置に神様を祀る理由は諸説あります。
- ・・・続きを読む
- 1.ご神体・依り代がある/見つかった場合
例えば川をご神体・依り代としている場合は川に近い場所に水神様を祀るため、必然的に下り参道のお社になります。最もな理由ですね。
その他、ご神体の磐座があるとか、神授がそこから見つかったなど。
2.神さまの封印
神さまを無下にしてお怒りを買い、祟り神になってしまわないように丁重にお祀りはするものの、封印したいという意図があるという説。
3.地形による影響
山を開拓するなど、地形を生かした結果とする説。
4.神さまへの敬意・畏怖の念
参道を下がることで「へりくだる」ことの大切さを伝えているという説。
なぜ、出雲大社は下り参道のお社なのか
- 「幽世(かくりよ=黄泉の国)」を支配する大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀るため
- 国譲りをした大国主命や 荒ぶる神、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を鎮魂し封印するため
- 山を開拓した結果(下り参道に特に意味はない)
- へりくだることを意識させるため
などの説があるようです。
でも、かつて本殿が今の倍の高さ(48メートル)の巨大神殿だった時期があることを考えると、
意図的に下り参道にしたのかは疑問がのこります。なんなら、出雲大社のご神体は八雲山という説もあるし・・・。
石畳がひかれる前はどうだったんだろう?
何故出雲大社は低い土地に鎮座されることになったの?
そもそも創建当時の土地の状況はどうだったのか?海岸線は?
などなど疑問が一気に頭に湧いてきて、これは大変~
と思っていたら素晴らしいサイト(⑦出雲大社:神社では珍しい下り参道の理由)を見つけました。写真や地形の資料などがたくさんアップされていて、私の疑問をすべて解決していただけました。
要約すると、
昔は神殿まで海だったらしく、出雲大社の周辺一帯は海岸から風に流されて堆積した砂と、川の上流から流れてくる砂の堆積物で砂丘ができて地形が形成されたそうで、出雲大社は「浜山砂丘」に属しているとのこと。
つまり参道は砂丘で、下り参道は地形によるものだそうです。
ただ、参道を下がることでへりくだることを教えている説については、心に留めておこうと思います。
自らへりくだり初心に戻って参拝し、心静かに頭を下げて自分を見つめ直せば心も清らかになり、自然と良いご縁が寄ってくるかも、縁結びとはそういう事なのかも。などと、ひとりで勝手に納得し自己満足に浸りながら先へ進みます。
出雲大社 祓社(はらえのやしろ)
下り参道の途中、右手(東側)に小さなお社があります。
末社の祓社(はらえのやしろ)です。
このお社には心身を祓い清めてくださる四柱の祓戸大神(はらえどのおおかみ)が祀られています。
まずはここでお参りし、念入りに心身を清めます。
ここは清めるところなので
決してお願いことをしてはいけません。
罪・穢れをお祓いしていただくという意識が大切です。
出雲大社の参拝方式で、
2礼、4拍手、そして手を合わせて
「祓えたまえ清めたまえ 祓えたまえ清めたまえ」と心の中で唱えて
最後に1礼。
これで、日頃知らぬ間に着いた心身のけがれを祓うことができるそうです。
※出雲大社に祓社は二か所あり、もう一か所は神楽殿の前にあります。
祓社の神さま(祓戸大神)
- 「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」は、祓い・禊を司る神さまで、祓いを行う場所(祓戸)に祀られる神さまです。・・・
続きを読む - 祓戸大神は四神(四柱)の神さまで、
【瀬織津比咩神】せおりつひめのかみ
【速開都比咩神】はやあきつひめのかみ
【氣吹戸主の神】いぶきどぬしのかみ
【速佐須良比咩神】はやさすらひめのかみ
です。瀬織津ひめ様は川の神さまで、川の水の力で人や物事の罪・穢れを大海原に流してくださいます。
速開都ひめ様は海の神さまで、瀬織津ひめ様が押し流した罪・穢れを呑み込んでくださいます。
氣吹戸主の神様は息吹(呼吸)の神さまで、速開都ひめ様が呑み込んだ罪・穢れを海底の国(根の国・底の国)へ吹き祓ってくださいます。
速佐須良ひめ様は地底・霊界の神さまで、氣吹戸主の神様に吹き祓われた罪・穢れを地底の国で受け取って浄化しつづけてくださいます。
この内容は、神社でお祓いを受けるときに神職が奏上する大祓詞(おおはらえのことば)になっています。
見事な連携プレイでこの世の「邪・禍事(まがごと=よくないこと)」を祓い、浄化してくださっていたのですね。
最も感謝するべき神さまたちでした。古事記・日本書紀・延喜式祝詞などの文献がもとで、いずれも【祓い】に関係する神様ですが、速開都ひめ様以外は神話には登場しないようです。ちなみに神名に「ひめ」とつく神さまは女神さまです。
祓社で身を清めて参道を進むと大きな石製の橋が出てきます。
祓橋(はらえのはし)です。
出雲大社 祓橋(はらえのはし・はらいのはし)
祓橋が架かっている意味はここから先は神聖な場所であるということ。
祓橋のおはなし
- 祓橋はいろいろな神社境内で見られます。・・・
続きを読む - 有名所では
神宮(伊勢神宮)の「宇治の橋」・「火除橋」、
宮島:厳島神社の「勅使橋」、
鎌倉:鶴ケ丘八幡宮の「太鼓橋」、
和歌山:丹生都比売神社の「輪橋(そりはし)」
などがあります。出雲大社の祓橋は、建築形式(造り)は「太鼓橋」になるそうです。
太鼓橋というと中央が高くなるように曲線を描いたアーチ形の橋を思い浮かべてしまいますが、出雲大社の祓橋のように、勾配のあまりない太鼓橋もあるんですね。いわゆる太鼓橋の直接的ルーツは浄土式庭園の反橋と考えられていて、反りの大きな形態は、室町時代後期に現れたそうです。
祓橋の下には聖なる川「素鵞川(そがかわ)」が流れています。
素鵞川は出雲大社の背後にそびえ立つ八雲山(禁足地)から流れて来る、
精気に満ち溢れている清流です。
この清流、素鵞川を跨ぐことで、先ほどの祓社と二重で身を清めることとなります。
二重に清めるほど御本殿が神聖な場所であるという事ですね。
祓橋からは鉄製の鳥居が見え、その奥には松並木の参道が見えます。
出雲大社 三の鳥居
松並木の参道入口にあるのは鉄製の三の鳥居です。
出雲大社には4つの鳥居がありますが、それぞれ材質も大きさも違います。
一の大鳥居は「石」(正確には鉄筋コンクリート)、
二の鳥居は「鋼(耐候性鋼)」、
そしてここ三の鳥居は「鉄」、
最後境内の入口にある四の鳥居は「青銅」です。
- 二の鳥居の鋼材はコルテンという、普通の鋼に比べて4~8倍もの優れた耐久性をもつ耐候性鋼で・・・
続きを読む - 鋼の最大の弱点である「さび」を「さび」で防ぐという方法で克服し、表面に形成された「さび」(保護性さび)は、年を経るごとに味わい深い「さ美」色へと表情を変えて、経年劣化せず、美しく磨きがかかっていくそうです。
へぇ~、と記事を読みすすめていくうちに、「出雲大社の鳥居に新日鉄住金の鋼材が採用されるのは、三の鳥居に続き、2件目となります。」の部分で
「え?」
三の鳥居は鉄製じゃないの?
新日鉄住金のホームページで2件目の鋼材というからには、鋼だったのか?
鋼と鉄は少し成分が違うはずでは?
鋼は「鋼鉄」とも呼ばれるそうで、だから鉄・・・混乱する中、さらに「コルテン鋼(COR-TEN®)は2009年に製造販売50周年を迎え・・・」なる文字列を発見、三の鳥居が奉納されたのが1978年だから、あぁ、コルテンは既に存在しているー!!
もしかしたら、三の鳥居も・・・?
あぁ、モヤモヤする~とても歯切れが悪いけど、解決したら結果をアップしたいと思います。
鳥居も進化し、木製がなくなって少し寂しい感じもしていたのですが、三の鳥居の材質の方が気になってきてしまいました。
松の鳥居・中の鳥居
- 三の鳥居は「松の鳥居」・「中の鳥居」とも言われています。・・・
続きを読む - この鳥居は1978年(昭和53年)8月に、
当時出雲大社・近江分祠長であった古山茂氏から奉納されました。
先述のとおり、新しい二の鳥居に先がけて新日鉄住金の材質が使われているそうです。出雲大社と出雲大社・近江分祠とは繋がりが非常に深く、
神楽殿前の日の丸国旗も出雲大社・近江分祠の【此花健児隊】と【健女隊】という団体から奉納されています。
出雲大社 松並木の参道
祓橋を渡るとすぐに、出雲大社の名高い松の参道が境内まで続いています。
真中と両側の三道に分かれていて、
参道の両脇には立派な松の木が整然と植えられています。
中央の参道は神さまの通る道として、昔は神職や皇族の方々以外通ることはできず、一般の方は両脇の参道を使用していました。
一般の参道でも、参道の真中は神様が通られるので参拝者は端を歩きますよね。
現在は松の根の保護の為、真ん中の参道は使用されていません。
出雲大社の松
- 松並木に植えられている立派な松は、江戸時代の初めの寛永1624年~1644年に・・・
続きを読む - 出雲松江藩主の堀尾忠氏のご夫人である長松院
(ちょうしょういん=前田玄以の娘)が、祈願成就の御礼に
松の木1000本を奉納されたものと伝えられています。長松院の奉納した当時の松は現存60本にも満たないそうですが、古いものは樹齢400年といわれています。
植え替えされながらも参道一帯には立派な松がたくさんあり、出雲では松の馬場と呼ばれています。
1983年には参道が「日本の名松100選」に選ばれ、1985年に出雲市指定の文化財になっています。
松並木の参道を抜けるとすぐ、左手に手水舎があります。
右手奥には、ここ出雲大社の主祭神、
大国主大神(だいこくさま)の像が見えます。
次回、「出雲大社 Vol.2 だいこくさま」では、
だいこく様がなぜ縁結びの神さまになったのか、
幸せを呼ぶ神語、七福人の大黒様などについて書いています。
またご縁がありますように。
出雲大社 Vol.2 だいこくさま はこちら
出雲大社
0853-53-3100
島根県出雲市大社町杵築東195
参拝時間 6:00~18:00
3月〜10月 6:00~20:00
11月〜2月 6:30~20:00
御祈祷の受付 8:30~16:00
8:30~16:30
※20時 18時以降、荒垣内(銅鳥居より先)は閉鎖されます。
※郵送での「御祈祷・御札(おふだ)・御守(おまもり)」の申し込みも電話で受付されています。
現在、新型コロナの影響で参拝時間等が一部短縮されています。今後の感染状況によって変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。